出来ちゃった恋愛
ホッとしたその日、家に帰ったらユズが笑顔で出迎えてくれた。



「なんかいいことあった?」

「長谷川さんちでお茶飲んできた!!」

「誰だよ長谷川って…」

「隣の隣っ!!カワイイ感じの人わかんない?挨拶に行った時に会ってるんだけど」



友達ができたのか…。



ってかお茶飲んでって…。



「ぷぷっ…主婦だなっ…」

「主婦だもん…」

「あっ、そうそう。これ…やる」

「なに、コレ…」



買ったブレスレットをユズに渡した。



なんか恥ずかしいな…。



気に入るかわかんねぇけど…。



「あっ、カッコイイじゃん。革だね。どうしたの?」

「オーナーが安くしてくれたから…ユズにも…」

「まさかお揃い…」



取り合えず目を合わせられない。



俺のくせにピュアっぽっ!!



「あ、ありがと…」

「ゆ、指輪はっ、まだ待って欲しいかな…」

「指輪…?」

「ほら、結婚…指輪…?」

「えっ…あっ…うん…はい…」



は、恥ずかしい…。



< 126 / 440 >

この作品をシェア

pagetop