出来ちゃった恋愛
まるで浮気したのは京みたいな焦りよう…。



「なにがあったとしても、あたしはサキのこと好きだから信じるよ」

「「好きっ!?」」

「うん、サキには内緒ね?恥ずかしくて生活できなくなりそうだから」

「そっか、よかったな。なんかそれ聞いて安心した。まぁ咲都だって電話でユズのことばっかりだけどな」



そ、そんなこと言われたら顔がっ…。



なんでこんなに過剰反応してしまうのかわからない…。



前に好きだった人とはキスだってエッチだって恥ずかしいとか思わなかったのに~…。



「まだ帰ってこねぇのか、アイツ…」

「みたいだね~。サキがメインだから最後まで帰れないと思う」



その予想通り、サキが帰って来たのは夜中の2時だった。



お酒臭っ…。



「寝てりゃあよかったのに~」

「明日休みなの?」

「お休みで~す!!水、ユズ、水飲みてぇ~」



世話がやけるヤツだ。



冷蔵庫から水を取り出しサキに渡すと、グイッと腕を引っ張られた。



< 137 / 440 >

この作品をシェア

pagetop