出来ちゃった恋愛
目が覚めた時、なぜかサキは服を脱いで寝てた。



慌てて起き上がり、布団をかけ直す。



見なかったことにしてリビングに出た。



きっと疲れてるだろうからそのまま寝かせておこう…。



家事を一通りやり、サキが起きてきたのはお昼になるちょっと前。



「頭いてぇ~…」

「昨日のこと覚えてる?」

「いや、微妙…」

「愛してるよユズ~とか言ってたよ」

「はっ!?えっ!?ウソ…だよな?俺言った!?」

「ふふっ…」



ただ、言われてみたいって願望だよ。



赤くなるサキがカワイくてそのままほっといた。



ブツブツ言ってるサキが超カワイイ…。



「久しぶりの休みだね、なにする?」

「デートする…。チビ太の服でも見に行かね?」

「行くっ!!」

「準備するから小1時間待てな?」

「長いから。男のくせに」

「シャワー浴びたいし、ヒゲヤバイし。服選びに30分かかるからな。だって、愛してるユズとのデートですし~」



チッ…バレたか…。



だけど、本当に言ってくれる日が来るといいな…。



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