出来ちゃった恋愛

いつもはエコバッグなのに今日はナナメ掛けの小さなバッグ…。



底の低いブーツは最近買ったヤツ。



俺ばっかり服に金をかけるわけにもいかず、バイト先で安く購入。



ユズに合いそうな服が入ったら写メで送り、買えと言われたらオーナーが原価並の値段で売ってくれる。



他のバイトさん達もそんな感じだ。



なんか今日のユズ、カワイイし…。



顔にあんまり気持ちが出ないユズが楽しそうに隣を歩き、俺はやっぱり悔しい。



久しぶりにそんな顔見た…。



「サキはなにして待ってんの？」

「わかんね。京んとこでも行くかな」

「じゃあ終わったら迎え来てね」

「浮気すんなよ…」

「しねぇよ」



どっからその言葉がサラッと出んの？



そんな保証ねぇじゃん!!



お隣りのタカシ君だっけ？



イケメンになってたらどうしちゃう!?



「幼なじみっていんの？」

「ん～、お隣りとはよく遊んだ」

「タカシか…」

「タカシって誰？修二ね」



修二だったか…。