出来ちゃった恋愛
好きな人のために作るご飯は楽しい。



それにサキはいつもキレイに食べてくれる。



夜の7時半に帰るサキを待ちながら夕食の準備をした。



「ただいま~」

「おかえり。今日は鍋だよ」

「おぉ、もうできる?腹減った」

「煮とくから先にお風呂入ったら?」

「一緒に入るからいい」

「は…?」

「チビ太生まれる前にふたりで風呂とか…ダメ?」



ダメに決まってるじゃないですか。



サキの前で脱ぐなんて絶対恥ずかしいし!!



急になに言ってんだこの人は。



「冗談ばっかり言うな」

「マジで言ってんだけど」

「本気…なの?」

「うん、まぁね」

「や、ヤダよ!!昔より太ったし腹出てるし!!」

「気にしねぇって。どこが太ったか聞きてぇよ」

「チビ太がデカくなってって、マジでヤバイから…見せられない…」

「そうか…じゃあひとりで入る…」



マジヘコみ!?



えっ、あたし…悪いことした気分になってるのはなぜ?



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