出来ちゃった恋愛
その日、店長からあっつんさんが辞めることがみんなに伝えられた。



仲良くなったのに…。



「そして、オーナーがいつの間にか2店舗目出そうとしてた…」

「「えぇぇぇっ!?」」

「そこの店長は湯野に頼む。田嶋は俺とこっちの店舗回してもらうから、湯野は咲都連れてけ」

「了解」



えっ、俺ここじゃなくなんの?



でも新店舗のオープニングスタッフか…。



絶対楽しいはず。



「田嶋も咲都もちょっと話しあるから」

「はい…?」



俺と田嶋さんが裏に呼ばれた。



いちばん長く勤めてるのが湯野さんで、店長の代わりに店を仕切ることもあるから。



だから湯野さんが店長になるんだ。



田嶋さんはまだ2年くらいらしいし。



「田嶋、お前これから先どうすんの?」

「僕は細く長く行きたいから雇い続けてくれるかぎりここにいるよ」

「一生バイトでも?」

「咲都みたいに家庭あるわけじゃないし。店長はいろいろ知ってるでしょ?僕のこと」



田嶋さんはこれから先、結婚は絶対しない。



< 184 / 440 >

この作品をシェア

pagetop