出来ちゃった恋愛
その後も湯野さんの彼女さんと話したり、オーナーの若かりし頃の武勇伝を店長さんが暴露したり。



とにかくお酒が入ってて楽しそうだった。



サキもずいぶん田嶋さんに飲まされて…。



「一緒に風呂入る~!!」


部屋に戻るなり、駄々をこね始めた。



部屋風呂に入ろうとしたあたしに着いて来る。



今のサキに裸体を晒せばチビ太が危険だと思う。



絶対制御できないでしょ。



「サキ、あたしお風呂に入るからね?」

「俺も…」

「ほら、布団!!今日はベッドじゃないからくっつけて一緒に寝ようか」

「ユズは俺の布団に寝るの」

「完全に目が据わってるね。早くお布団に入りなさい?」



酔ったサキって厄介かも…。



駄々っ子全開の甘えん坊だよ…。



「テレビ見て待ってて。あっ、冷たいお茶買ってきてくれたら嬉しいな」



とにかくあしらった。



あたしは早急にお風呂に入り、パパッとあがった。



あたしを見てタバコを灰皿に押し付けたサキはさっきより落ち着いてる感じ。



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