出来ちゃった恋愛
一安心かも…。



「煙いな…。ごめん」

「いや、別に…。それより酔いは覚めたの?」

「お茶買いに行ったら田嶋さんの衝撃的シーン目撃しちゃったから」



なにを見たのかなんて聞きたくない。



ショック受けそう…。



「ユズ、浴衣だ…」

「サキも浴衣じゃん…」

「来て?」



恥ずかしがりながらサキに近づくと膝に座れと言わんばかりにポンポンと叩いた。



ムリだから。



あたし、そんな甘いヤツじゃないから!!



「隣で…」

「ダメ。早く抱っこ」

「重いからヤダ…」

「じゃあいいよ。ユズのバーカ」



テーブルの上のお茶を飲んでから布団にパタッと倒れたサキ。



機嫌を損ねただろうか…。



あたしもお茶を飲んでからテレビを消した。



「サキ…?寝た?」

「電気消せ~…」



パチッと消した電気。



少し隙間の開いた隣の布団に入るとヒンヤリと冷たかった。



サキは怒ってるんだろうか…。



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