出来ちゃった恋愛
暗くて見えないからサキの表情が見てとれない。



「ユズ」

「はいっ!?」

「寂しいから来て?」

「ここにいるんだけど…」

「一緒に寝てない…」



甘えん坊だ…。



これ以上拒否したらサキが拗ねてしまいそうなので少し移動してみた。



延びてきたサキの手があたしをズルズルと布団に引き込む…。



後ろを向いて抱きしめられてるような形で…。



ドキドキしてきちゃう…。



「指輪買ってやりたいしね、新婚旅行も行きたいし。いつかドレス着せたいとか思ってるわけよ」

「急にその話し!?」

「まぁ聞けって。でね、今はたぶんユズも我慢してんの」

「なにを!?」

「遊びに行きてぇっしょ?俺は行きたい。京とかとバカみてぇに朝まで騒いだりさ」



それはあたしも同じだ…。



こっさんと遊びたいし、昔みたいに時間気にしないで女のコ同士、いつまでも話してたい…。



クラブ行って飲みたいし、自由に服を買いたい。



サキも我慢してたんだ…。


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