出来ちゃった恋愛
朝は爽やかに目覚めた。



もちろんあたしだけ爽やかな朝ですけど。



うちでは考えられないような朝食のメニューを目の前にして青い顔をしてるのはサキとオーナーと湯野さん。



可哀相に…。



「朝からお魚だ~!!」

「ユズちゃんは料理苦手っぽいよね」

「田嶋さん、今度食べに来てくださいよ。それなりに主婦やってますから」

「でも咲都のお弁当、見事に冷食が…」

「なにか言いました?」

「ううん、食べようか」



同じ年齢のコより料理はできると思うんだけどな…。



こっさんなんかおにぎりすら作れないもん。



たくさん食べて、帰りはまたバスで。



店長さんはやっぱりしっかりしてる…。



あまり飲まなかったのは今日のことを考えてたからなんだと今気付いた。



「気持ち悪~…」

「バスで吐くなよ!?レンタル!!」

「マジヤバッ…止めろ!!」

「高速だっつーの!!」



やっぱりオーナー様は自由なお方です。



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