出来ちゃった恋愛
唇を離したサキが目の前で笑った。



寂しさが…。



「泣き虫」

「もっと…」

「ん?なにを?」

「意地悪…」

「どんだけ好きなの」



いっぱい好きみたい。



サキにはたくさん弱い部分を見せてる気がする…。



きっと友達だった頃のあたしとは全然違うと思うんだけど…。



それでも受け入れてくれる?



「腹減った…」

「知らない…。離れたくない…」

「お前マジでユズ?」

「嫌い?」

「好きだから帰って来るんだけど?」



うぅぅぅぅ~…。



超好き…。



好きすぎて人格変わりそ…。



「ひとりで寝せてごめんな?」

「あたしが悪かったんです…。それ以上大人になられたら困る…」

「俺が大人なの?」

「あたしが超ガキっぽい~…。なんか悔しい…」

「じゃ、まずメシにしようよ」

「離れたくない…」

「カワイくて食いたくなるからマジやめろ。メシ、メシ!!」



どうやらサキをモヤッとさせてしまったらしい…。



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