出来ちゃった恋愛
そしてご飯も食べてサキがお風呂に入った後…。



「出発~」



イルミを見に行きます!!



時間は新年まであと2時間。



ワクワクしてこの気持ちを押さえられない…。



「渋滞かよ…」



寒くないようにと車で出たのが間違い。



イルミのせいでかなりの渋滞にハマってしまった。



「進まねぇな…」



街の明かりに照らされたサキの横顔はいつもよりカッコよく見えて…。



デートみたいとひとりで思ったり。



進まない車の中でヒマを持て余すあたし達。



急に手が温かくなった。



「な、なんですか!?」

「寒くねぇ?」

「さ、寒くないよ…」

「ならいいけど。座りっぱで大丈夫か?」

「平気…」



現在、手を握られてます…。



街行く人の目が気になるのはあたしだけ?



隠れて手を繋いでる気分はなんだか悪いことしてるみたいで…。



恥ずかしい…。



「進まないね~、ユズちゃん」

「そ、そうだね…」



恥ずかしがってるのがバレてる…。



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