出来ちゃった恋愛
4回目の着信で電源を落とした。



そして着いたユズの家。



いつ見てもデカいユズん家は両親が医者だという。



大学生の兄貴がいて、ユズがいる。



だからきっと今はユズひとりで寝てるはず…。



インターホンを押してもなんの反応もなく、運よく空いてた玄関から勝手に入った。



心配すぎる…。



前に来た時の記憶を辿り、ユズの部屋を発見。



ノックしても声は聞こえず、静かにドアを開けた。



「ユズ…?」

「は…?サキ!?」

「悪い、勝手に入った」

「不法侵入っていうんだけど」

「だってお前が倒れてたらって…」

「なにしに来たの…」



なんで冷たくあしらう?



昨日はあんなに泣いて素直になったのに…。



「1日心配だったから」

「そりゃあ悪かったね」

「真っ白だぞ、顔…」

「死にそうだよ。なにも食いたくないし、気持ち悪いし…」

「病院行くか?」

「同意書持ってきたの?」

「ちげぇよ…。今のお前が正常なのかわかんねぇから…」



俺がユズをこんなふうにしたんだよな…。



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