出来ちゃった恋愛
次の日も体調の悪さは変わらない。



だけど親が非番で仕方なく学校へ向かった。



ヤバ~…。



吐きてぇ…。



公園のトイレに寄り、無理して詰め込んだ朝ごはんを吐いた。



体重減りすぎだと言われたけど、吐かない方法がわからない。



たしかに今まで見たことない体重だったなぁ…。



いつまで続くんだろ、つわりって…。



そのままサボってしまおうと、ネカフェ目指して歩き出した時、サキからの着信。



「朝から何の用?忙しいんだけど」

「ヒマならデートしね?」

「は…?ついに頭イカれたか」

「とか言ってる間にユズ発見」



うわっ…。



サボる気満々じゃん…。



私服のサキがあたし目掛けて走って来た。



きっとうちに向かってたんだろうな…。



「デートしよう」

「言う相手間違ってるし。ついでに気持ち悪いから勘弁してよね…」

「ムリ。ほら、行くぞ」

「ちょっ!!サキっ!!」



あたしの手を握ったサキが歩き出した。



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