出来ちゃった恋愛
そして悠都が3ヵ月になった頃、やっと2連休が取れた。



「ミルク、飲まなかったら捨ててね?」

「わかってるわよ」

「お風呂上がりは麦茶飲ませてるから」

「3回聞いた」

「ホント、大丈夫?」

「ふたりも育てたんだから任せなさい」



ユズはひたすら悠都の心配をしてた。



ユズの親なら任せられると思う俺はなんの根拠もないけど。



お医者様だしな。



「行ってくるね、悠…」

「…………」

「ばぁばの言うことちゃんと聞くんだよ?ママ、なんかあったらすぐに電話してね!!」



うんざりって顔をしたユズのマミーに悠都を託し、車に乗り込んだ。



最近温かくなったし、外に出ることも増えた悠都は玄関でお見送り。



「悠、お願いします」

「楽しんできなさい」



久しぶりにユズとふたりで出掛けます。



いつもは間に悠都がいるから、なにから話せばいいのかわからない…。



子どもで成り立ってる家庭になんかしたくねぇのに…。



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