出来ちゃった恋愛
当たり前のように変わりないと言われたユズのホッとした顔…。



俺ってダメだな…。



父性が養われてない?



悠都は舐め回したいくらいカワイイし、スゲー好きなんだけど…。



「もう少しっぽいからさっさと行きますか~」

「出発ー」



考えすぎだ、俺のくせに。



今までも思ったこと言ってきたじゃねぇか。



「ユズは悠都のじゃなく、俺のだからな」

「へっ…?なに…それ…」

「対抗心燃やしてんの!!ガキだって思ってもらっても構わないスけど~」

「あははっ!!あたしの取り合いだ!!」

「本気で取り合いだって。今日は完璧に俺のだから」

「はいはい、わかりました」



ワガママな子どもになった気分。



自分でもよくわからないこの感情の意味はなんだ?



寂しいのかな、俺…。



でも言わずにはいられない。



「ユズのこと好きすぎんの、俺」

「ちょっとやめてよ…」

「チューしたいっス~!!」

「恥ずかしっ…」



とにかく大好きなんだろな。



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