出来ちゃった恋愛
メシまでの時間、温泉街を手を繋いでプラリ。



立ち寄ったお土産屋さんでご当地ストラップに見入ってるユズ。



「欲しいの?ユズらしくねぇけど」

「うん、コレ…全国集めたら楽しいかなって思って…」

「おぉ、それいいな!!いっぱい出掛けんの。次は悠都も連れて」

「じゃあ買う!!」



趣味とまでは行かない。



でもふたりで行った場所のストラップ集めるってのはちょっとした楽しみになりそうだ。



「見て見て!!なんか懐かしい~!!」

「コレなんつーんだっけ?」

「カラカラ?」

「違くね?でんでん太鼓じゃね?」

「そうだ!!ソレ!!悠都に買ってってあげよう。ってかカラカラってなんだよ…」

「自分で言ったんだろ…」

「ははっ!!購入~!!」



楽しくなってきた。



でもやっぱりそこに悠都の存在は俺にもユズにも必須らしいってことに、初めて気がついた。



なんだかんだ言って、俺も悠都がいなきゃ人生つまんねぇってことだな。



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