出来ちゃった恋愛
母親は結構大変。



予防接種に行ったり、機嫌取りながら買い物行ったり。



「悠君、『お姉ちゃん』って言ってごらん?」

「ぶぅぅぅ~」

「『オバサン』じゃなく『おねえさん』だからね?」



遊びに来る長谷川さんは悠都で予行練習。



頻繁に来るものだから悠都も懐いてるみたいで笑顔を見せる。



もちろんこっさんにも懐いてて、バイトの長い休憩時間に悠都と遊んでから仕事に戻る。



この環境はとてもありがたい。



サキが社員になり、悠都が5ヵ月になった時だった。



夕方からグズグズの悠都に手を焼き、抱っこしても泣き止まずミルクも飲まない。



完全にお手上げ。



「ただいま。悠都、ご機嫌斜め?」

「サキ…泣き止まないの…」

「ん~!?どうした~?」

「どっか痛いのかな?」

「わかんねぇよ俺じゃあ…」



泣きつかれて眠った時、やっと気がついた。



悠都の体が熱い。



「悠、熱あるんじゃないかな!?」

「マジ!?どうすりゃいいの!?」



どう…したらいいの?



< 358 / 440 >

この作品をシェア

pagetop