出来ちゃった恋愛
不安過ぎるくらい不安。



だけどユズは行く気満々でいまさらムリとは言えなくなった。



「京、金曜日遊びにこねぇ?」

「用事ある」

「女か!!」

「女だけど?」



男友達に頼ろうとした俺が間違ってた。



当日、ユズに準備してもらった悠都バッグを車に積み、ユズを目的地まで送り届けた。



その足で向かったのは久しぶりの実家!!



「いらっしゃい悠ちゃ~ん!!」

「たまには顔見せに来た」

「ユズちゃんは?」

「お出掛け…?」

「なるほどね。ひとりじゃムリだったってわけ」



まぁそういうことです。



実家ってありがてぇ…。



「咲都、ご飯食べちゃいなさい」

「おかんは?」

「悠ちゃん見ててあげる~」



ユズん家も俺ん家も、初孫にメロメロ。



なんだかんだあったわけだけど、生まれたらみんな笑顔だから。



「もうズリ這いするのね~。早いわね」

「へっ!?」

「ほら、進んだ。悠ちゃんは活発ね~!!」



悠都がイモムシみたいに進んでる…。



< 365 / 440 >

この作品をシェア

pagetop