出来ちゃった恋愛
ユズもなんにも言ってなかったからもしかして初…。



慌てて携帯を開き、ムービー撮影。



「すご~い!!こんなに進んだ~!!」

「マジでスゲー…」



もしかして悠都用に敷いてたラグのせいで前に進めなかっただけじゃ…。



ハイハイの手前で体を浮かさずにほふく前進。



ユズに初めてを見せられなかったことが恐ろしい…。



「超カワイイ動きだな」

「咲都もこんなことしてたんだから」

「いや、俺は生まれてすぐ二足歩行だ」

「写真見せてあげる」



初めて見た俺の赤ちゃん時代…。



隣に写ってんのって…。



「コレ、親父?」

「そうそう。バカなお父さん」

「親父もじいちゃんになってんのにな。孫生まれたって言ったらどんな感じだろ」

「教えたいなら教えたら?」



えっ!?



まさかおかん、親父と連絡取ってた…?



「昔の俺、悠都にそっくりだな~」

「まぁね、あんたが会いたくないならいいの」

「うん…」



親父の記憶なんてねぇから。



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