出来ちゃった恋愛
俺が忙しく働いてんのも、浮気の気配すらないのも、ユズはわかってくれてるはず。



「ユズもたまには飲めば?」

「いらな~い。ゆっくり語り合ってくださいよ、元カノの話しでも~」

「そうしちゃっていいわけ?」

「携帯バキッとやっちゃう」



ヤキモチかよ。



相変わらずカワイイヤツ…。



ユズが寝てからも京と飲み続けた。



「ずっと聞きたかったんだけどさ、ユズと咲都って…やっぱりやることやってんの?」

「そりゃあ俺にはユズしかいねぇから。1年くらい我慢したけど」

「想像つかねぇ~…」



想像されたくねぇよ。



あのユズは俺だけのもんだし。



これからも恋人気分だから手は出すつもり。



だってユズ、俺の中では最高の女だし。



「ぶっちゃけ、他とどうにかなりたくね?」

「なりたくねぇかな?ユズで満足ってわけでもねぇけど…俺はアイツがいい」

「よくわからん…」



ユズさえいれば、他の女なんか見なくてもいいと思う。



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