出来ちゃった恋愛
そのままコンビニで買った履歴書は書き方もわからない。



証明写真に600円を出し、真面目な顔で写った。



よし、家に帰って書くか…。



家に帰ったらユズが眠っていたので静かにドアを閉め、リビングで履歴書に向き合った。



夏川 咲都っと…。



問題は学歴…。



これって中退って書くんだよな…。



卒業してないってことはそういう意味で。



でもこんな俺を雇ってくれるとこがないと働けないし…。



いくら落ちてもいい。



働くとこを見つけなきゃ…。



「サキ、私立高校の字が間違ってる」

「えっ?マジで?あっ、おはよう」



生まれて来る子供は俺をどう見るんだろう…。



バカでなんの取り柄もなくて…。



中卒だし…。



「ごめんな、ユズ…」

「なにが?」

「俺、ダメ人間だって今自覚した…」

「遅いから。そんなのとっくに知ってるし」



ユズも心が広いのかも…。



俺のこと励まそうとしてる?



ホント、ごめん…。



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