出来ちゃった恋愛
【ユズ】



サキが面接に行き、心配でどうにかなりそうだった。



なにも手につかなくて、神様にお祈りしてみたり。



時給も安くはないし、サキが好きそうな系統のショップ。



どうか、どうか受かりますように…。



そう願って数時間、バタバタと帰って来たサキは笑顔だった。



「明日から来てほしいって!!」

「マジ!?やったぁ~!!」

「取り合えず決まったぁぁぁぁぁぁ!!」



無意識にふたりで抱き合って喜んだ。



バイトだけど、取り合えず働き口が見つかったのはあたしたちの希望。



「シフトは!?」

「朝9時出勤で、休憩とか挟んだりで帰りは夜の7時くらい」

「すごいよサキ~!!」



嬉しくて嬉しくて、言葉では表せない。



自分が採用されたわけでもないのに、心の底から嬉しかった。



「店長が超いい人っぽくてさ、俺らの事情話したらシフトいっぱい入れてくれるって」

「神様っているんだね…」

「そうだな」



嬉しくて泣きそうだ…。



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