出来ちゃった恋愛
あたしにはなにができるんだろう…。



これじゃあサキに甘えてるみたいかな…。



「あたしもバイト探すから」

「はぁ!?ユズはいいって。つわりもまだ治まってねぇんだし」

「でもサキだけに甘えるわけには…」

「お前はいいの!!スゲー大変なのも見てんだから!!」

「ただのお荷物みたいじゃん…」

「わかった。じゃあ明日から俺の服洗濯して、夜メシ作って待っててよ」



夜…メシ?



それはあたしに料理をしろって意味だよね?



「あ、あのね…。今まで黙ってたんだけど…」

「うん?」

「料理したことないんだよね…」

「は…?だってお前ん家親遅かったり…」

「家政婦さんがいたから…」



プロポーズされた時に言えばよかったんだろうけど…。



ごめん、サキ。



実はかなり苦手分野。



「おかんに教えてもらったらいい」

「サキより帰り遅いもん…」

「大丈夫だって、本見りゃ作れんだろ」



そう言ったサキはあたしに基礎の本を持って来た。



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