出来ちゃった恋愛
作り方見たら作れるかな…。



「じゃあ家事はあたしに任せて!!サキママにも言っとく!!」

「そのかわり、絶対ムリはすんなよ」

「あっ、はい…」



サキの優しさは本当に有り難かった。



だけどなにもしないで寝てるだけってのもいやだから…。



その日の夜、サキママが帰って来てからささやかなお祝いをした。



コンビニのケーキで祝うバイト決定祝い。



「あたし、明日から家事やらせてもらいます」

「寝てていいのに。辛くないの?」

「ムリしない程度に…」

「ユズちゃんにご飯作ってもらえたら助かる~。食費はこの財布に入れておくからね」



食費は甘えさせてもらうしかなかった。



今、あたしとサキの全財産を合わせても1万弱。



サキは明日からバイトで外に出るからお金は持たせてやらなきゃいけない。



お弁当、作った方がいいのかな…。



「サキのお弁当作る」

「あっ、それ助かるかも。金使わなくていいし」

「頑張るっ!!」



やる気が出てきた。



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