透明な世界


「俺あっちで泳いでくる!」


そう走って行って椎名君。


「藤堂さん・・・」


金森君が私の名前を呼んだ。


「あいつさぁ、小さい頃から心臓が弱くて、入退院繰り返してたんだ・・・」


そうだったんだ・・・


「小学校の時はまだましだったけど、年々増えてきて本当は高校にも行かないほうがいいって言われてた。」


「そうだったんだ・・・」


「でも、あいつは他のやつとは違った。あいつこう言ったんだ『せっかく生まれてきたのにベットの上でやりたい事とか我慢するなら、普通の生活をしたい。』そう言ったんだ。」






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