透明な世界
〔美波〕
誰かに名前を呼ばれて起きてみればそこには死んだはずの椎名君がいた。
最初はすごく驚いたけど、49日が関係しているらしくそれが終わるまではこの世にいれるらしい。
その話をしたあと椎名君は海に行ってしまい私は知らない金森くんと2人っきりになった。
「藤堂さん・・・」
金森君が私の名前を呼んだ。
「あいつさぁ、小さい頃から心臓が弱くて、入退院繰り返してたんだ・・・」
そうだったんだ・・・
「小学校の時はまだましだったけど、年々増えてきて本当は高校にも行かないほうがいいって言われてた。」
「でも、あいつは他のやつとは違った。あいつこう言ったんだ『せっかく生まれてきたのにベットの上でやりたい事とか我慢するなら、普通の生活をしたい。』そう言ったんだ。」