君が、好き。〈短編〉
君の恋人になりたいよ。
そう願いながら、笑う君の背中をただずっと見つめた。
神社でおみくじひいて、
恋愛は「誠意を尽くせ」
って書いてあったの。
だから私は尽くしたつもりだった。
だけど君が私を好きになってくれるわけなくて。
私の友達からかって、笑うんだ。
友達はあだ名で呼ばれるけど、よく話しかけられて、
このこには勝てないって思った。
もし、君が好きになってしまったらって
考えたら、怖くて何もできなかった。