君が、好き。〈短編〉


夜の12時、帰ろうって話になって。


まだ一緒にいたくて。


離れたくなくて。


本気で、時間止まれって思って。


狂いそうなくらい見つめて。


…家の事情で、車で帰れなくなった。


私、君に、


「送って」


って、笑いながら言ったの。


「家どこ?」


って聞かれたから、


送ってくれるのかと思ってた。


私の家、すごく遠くて、歩いては、帰れなかった。


家の場所言ったら、


「とぉっ!ごめん、」



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