生きたがりの青年と死にたがりの少年
両親は目で会話をした。
「行動するのは貴方。でも、しんどくなったり、辛くなったら私たちに話して。それが、貴方の救いになる。」
家族がヒロを救うことを決意した。
「まずは、ヒロ君が預けられている施設を探して、彼のことを客観から知るべきだ。」
「それなら、バイト先の近くに児童施設があるから、聞いてみるよ。」
あの場所の歩道橋に居たぐらいなら、その施設の可能性はある。