生きたがりの青年と死にたがりの少年
「まぁ、貴方が?ありがとうございます。」
深々と頭を下げた。
「伊丹将吾といいます。あの、ヒロの事でお話が…。」
「ヒロ君のこと?」
「はい。僕、あの子の力になりたいんです。」
「ヒロ君、笑ってましたか?」
なんていう質問なんだ。
笑っていたか?
確かに、アイツは笑ったはず。
ご飯を食べた時だけだったが。
その一度だけ。
「はい、一度だけでしたが…。」
メニュー