生きたがりの青年と死にたがりの少年

黙って頷いた。

「私は、先生であって母親ではない。ヒロ君はわかっているから。だから、血の繋がった母親でなくても本当の母親に心を許すの。」

悲しく色褪せた瞳が、一瞬にして目に焼き付いた。

「私たちは、ヒロ君を助けることができない…。あの子が抱えている闇に光を照らしてあげられない…。」

「アイツは、助けを求めているハズです。だから、僕たちが諦めたら、誰がアイツを助けるんですか?」

興奮気味で言った。

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