生きたがりの青年と死にたがりの少年
「僕は必ずアイツを助ける。必ず、生きたいと言わせてやる!」
「―――!」
先生は泣き崩れ
「お願いします…。あの子を助ける手助けをして下さい…。」
小さく、薄い声で言った。
何が俺をここまで動かしたのか、そんなのわからない。
別に格好つけて、正義のヒーローになろうともしていない。
一人の人間として?
男として?
いいや、そんなハッキリした要因はない。
ただ、死なせたくなかった。