生きたがりの青年と死にたがりの少年

『ハンカチ?ちょ、ちょっと待って…。あ、あったわ。確かに平仮名で“かわしま”って書いてある!』

「パパに会いたい!会いたい!会いたい!」

ヒロは泣きながら何度も「会いたい」と口にした。

「今から、そちらに伺います。」

俺は両親に事情を説明し、車に乗り込み、父の運転でヒロと施設に向かった。

マスコミからの質問は全て無視し、足早に施設に足を運ぶ。

ヒロはずっとそわそわしていた。

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