生きたがりの青年と死にたがりの少年
毎日が幸せだったんだ
家族を養うだけのお金はすべて、一夫爺さんの稼ぎ
土木の仕事で、とても裕福だとは言えなかったが、毎日、笑って過ごしているだけで、幸せだった
「わしが、がんになった時は、子供たちが心配してな、孫を連れて見舞いに来てくれたんじゃ。」
―いい息子さんたちですね。
「そうじゃろ、そうじゃろ。自慢の息子たちじゃ。」
しわくちゃの顔をもっとしわくちゃにして、満面の笑顔を見せた