生きたがりの青年と死にたがりの少年
数日後マスコミは姿を消した。
その背景にはネット上で今回のマスコミの動きに対する批判があげられていた。
『親子の再会をネタにするなんて許せない』
『あなたたちには家族はいないのですか?家族をもつ人の身にもなりなさい』
『プライバシーの侵害?っていうの?やってることマジであの親子に失礼じゃん』
など、同年代から大人までが批判していた。
俺は少しばかりか、同じ考えの人がいるんだという喜びがあった反面、こんなに批判される人間の存在に悲しくなった。