生きたがりの青年と死にたがりの少年
カワユリは生きることを願った
しかし、それは実現できない願いとなった
『大河 友梨。あなたの身体はもう生きれません。』
「……!?」
少女の声が聞こえた
『帰る場所のない魂は死へ導きます。』
「ちょ、ちょっと待って!!アタシは死にたくない!!」
『しかし、あなたの身体はもう死にました。死んだ身体、つまり死体に戻るのですか?』
「……。」
彼女は静かに涙を流した。
『ここにとどまり続けることは、あなたは生死、どちらも選べない。死を選ばなければ、あなたの魂は行き場を無くし、さまよい続け、そして我を忘れる。人の魂でもなく、何の魂でもなく、ただ絶望に生きるのですよ?』
「わかったわ…。」