生きたがりの青年と死にたがりの少年

―産まれてない?

「そう。」

理由は直ぐにわかった

―赤ちゃん…?

「うん。生まれてきたばかりなんだ。」

誰かのお腹の中の赤ちゃんだった

―なんでそんな君が?

「……。」

―…ごめん。そんな軽く聴くもんじゃないな。

俺はなんていうことを言ってしまったんだ

「お兄ちゃん、お外の世界は楽しい?」

赤ちゃんの光の質問は、心に刺さった
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