生きたがりの青年と死にたがりの少年
「まぁそういうこと。自分はね、今その手術の真っ最中なんだ。でも身体が死ぬ前に来ちゃった。」
―どうして?
「“幸せ”の意味が知りたかったから。」
胸に鋭いナイフが刺さった
締め付けられた
何かに握り潰される勢いだった
「ママは、『幸せにしてあげるね。』って言うてた。でもね、急に考えが変わったみたい。『ごめんね…。幸せにしてあげれなくて…。幸せになれないのに産みたいなんて言って…。ごめんね…。』ずっと謝ってた。」