生きたがりの青年と死にたがりの少年

また涙が流れていた

流れ落ちる感覚がない涙

意味があるのかないのか…

「“幸せ”って、人にとっていいこと?」

―ああ…。とても素晴らしいことなんだよ…。

「なら余計に幸せになってほしくなったよ。自分の分も。」

光がうっすらぼやけてきた

命の終わりを知らせていた

「名前が欲しかったな…。」

ポツリと呟いた

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