生きたがりの青年と死にたがりの少年
生還
『伊丹 将吾。あの光が見えますか?』
ちょっと離れたところに一筋の光が差していた
―まさか…!
『あなたの身体は大丈夫なようです。さぁ還りなさい。あなたの居るべき場所へ。』
喜びのガッツポーズが自然と出た
―ここに来るのは何十年後だな。
『そうであることを願います。』
―じゃあ、世話になったな。ありがとうな。
そう言い残して俺は光へ入った