生きたがりの青年と死にたがりの少年

結花は花瓶の水替えを止めて、傍にあった椅子に腰かけた。

「どんな話?」

俺は記憶を辿って全て話した。

生きたくない少年、ヒロ。

幸せに死んでいった、一夫爺さん。

姉に殺され無念に死んだ、カワユリ。

母親が16歳の形のなく死んだ、名無しの赤ちゃん。

友人に話したときよりも詳しく話した。

その間結花は一瞬とも目を反らさなかった。

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