生きたがりの青年と死にたがりの少年

「ありがとう…ショウ君。夏実、嬉しい。例え、夢の話でも。」

笑ってくれた気がした。

「アイツはもう一つ、願った。」

「え?」

「“名前が欲しかった。”だから、付けてやってほしい。」

彼女は少しの間、うつむき

「……“ひかる”。産まれたら、女の子でも男の子でも、そう付けてあげたかった。人の、自分の足元を灯し、光輝く未来へと歩いてほしい。そう願って。」

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