生きたがりの青年と死にたがりの少年

ヒロが微笑んだと同時に、果てない暗闇の中に一瞬だけ光が見えた

―?

「……お迎えだ。」

ヒロは哀しい顔をして呟いた

―え?

「ごめんね、ショウ君。僕、生きなきゃならない。」

なんでそんなに哀しい顔をする?

どうして生きたくない?

―意識が戻るのか?

「うん…。嫌だな…。死なせてくれたらいいのに…。助けないでよ…。」

小声で呪文のように唱えてた


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