生きたがりの青年と死にたがりの少年

駅について5分ほど歩いた。

そして辿りついた家の表札には〝大河〟の文字。

「ここだよ、友梨ちゃんの家。」

カワユリの家は洋風で大きな家。

表札には〝友梨〟の文字が刻まれている。

結花と顔を見合わせ、小さく頷き、インターホンを押した。

ピンポーンと音がして、沈黙。

応答があるまで、緊張しまくりだった。

「はい、大河です。」

「お久しぶりです、榎本です。友梨ちゃんの友達なんですが…。」


< 80 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop