【コメコン2】ブラックアウト症候群。




スピーカーの向こうで『ぶわっ』とか泣き真似してやがるあのバカにマジで殺意がわいてきた。

さっきの俺の言葉は間違ってた。

俺が死んだら電気会社を呪うんじゃねェ。

このウスラハゲのクソバカ野郎・ジュンを呪い殺す。


ギリギリと耳に当てた携帯を握り締める俺に、ミオンは誰が電話してきたのかわかったらしく、苦笑いを浮かべた。

スピーカーからは泣き真似から打って変わって『あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!』とかいう馬鹿笑いが聞こえてくる。


UZEEEEEEEEE!!!!


よし切ろう。

と、携帯を耳から離した、途端。



『…ハァイっシオンくん♪元気かしらーん?』



全力で切りてええええええッッ!!!!



『あら、返事がないわよ、返事が。シオンくん?』

「…………」

『もっしもーし!シーオーンーくーんっ!』

「…………」

『…ツンデレ美少年萌え』

「黙れそして死ねッ!!」

『あ、返事が来た。やほーっ、マナミでぇーっす☆』


もうコイツ等ホント埋まって欲しい。




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