【コメコン2】ブラックアウト症候群。
なんで俺は電話になんか出たんだよ!
やっぱ出るべきじゃなかったんだよ!
こういう“良くない”事態になることは目に見えてたんだっつーのッ!!
と、更に強く携帯を握り締める俺。
とか、知ったこっちゃないと言うように、電話の向こうの迷惑野郎マナミは。
『ところでシオンくん。そっちの家も停電?』
「…そーだよ」
『あらそう』
ム カ つ く 。
「…切っていいか」
『ダメに決まってんじゃない。なんのために電話したと思ってんのよ』
「怒らせるためじゃねェのかよ」
『シオンくんいつも怒ってるってのにわざわざ怒らせてどうするのよ』
誰のせいだと思ってやがる。
『…まあそんな強気な美少年シオンくんマジ萌えだけどね!おいしいですmogmog』
「2回死ね。地獄に落ちろ」
『あら、このマナミさんに2回も死ねって?』
「じゃあ3回」
『シオンくん、アナタ馬鹿ね……萌えのためなら100万回だって死ねるわよッ!!』
――ブチッ
ツーッ、ツーッ、ツーッ。