【コメコン2】ブラックアウト症候群。
ミオンはまた俺が暴れだすんじゃないかと思ったのか、押さえる腕に力を込めた。
残念ながら暴れなかったんだが。
なんつーかもう疲れた。
ただでさえそんなに体力ねェっつーのに、ビビりまくったり怒りまくったりで疲労感がヤバい。
どれもこれも全部停電のせいだ。
停電が悪い。
停電なんか爆発すればいいのに。
「……あれ、お、重くなった…あわわっ」
疲れたって思ったらリアルにダルくなってきて、ミオンが腕を回しているのをいいことに力を抜いた。
ミオンが慌てて回した腕を引く。
「ど、どうしたの…?」
「…疲れた。寝る」
「えぇえッ!?」
「あら、シオンくん寝ちゃうの?寝ちゃうのかしら?まさかの寝顔シャッターチャンス!?」
「ふざけんな誰がお前の前で寝るかバーカバーカ」
「えー面白くなーい。寝ちゃえYO☆」
「黙れ」
「あー、そう言や修学旅行の写真にシオンの寝顔なかったかー?」
「はあッ!?」
「ちょっとジュン!!なんでそれをもっと早く言わないの!?いくらで売ってくれる!?」
「“マナミは諭吉を取り出した!”(某ポケットにモンスターのゲーム風に)」
「お前等マジコロス。」
「もうみんなテンションおかしいってば……」(※デフォです)