【コメコン2】ブラックアウト症候群。
『あーッ!お姉ちゃんに死ねとかバカとかヒドイ!』
『嘘つく方が悪ィだろ!っつーか俺が上だし!』
『違うもんわたしが上だもん!』
『俺より背が高いからっつってミオンが姉ちゃんなワケねェ!』
『わたしより頭いいからってシオンがお兄ちゃんなワケない!』
『『そんなのすぐ追い抜くしッ!!』』
――ガシャーンッ!
同時に宣言した直後。
どこかで何かが落下する派手な物音が響いた。
2人してビクッと飛び上がる。
そのまましばらく黙り込むが、しんとした空間だけが広がった。
真っ暗でよく見えないながらに、徐々に持ち上げた視線がミオンとぶつかったのがなんとなくわかった。
『……今の音、なに?』
『…は、俺が知るかよ……』
『…………』
『…………』
……もう限界だっつのッ!!
『ムリっ!ふざけんなッ!暗ェんだよ何も見えねェんだよ電力会社仕事しろッ!!』
『し、シオン落ち着いてここに電力会社の社員さんは居ないから!』