【コメコン2】ブラックアウト症候群。
……っつーか。
なんで俺ばっかビビってんだよなんでミオンはそんな平気そうなんだよどういうことだよッ!!
…とか思って、そういえばミオンはホラー系平気だったっけと思い出してまた脱力。
引き出しに寄り掛かって項垂れた俺、の肩を叩くミオン。
「ほらほら、そんな落ち込まないで!見て!」
「…また星が綺麗だよとか言ったらぶっ飛ばす」
「違うもん!これっ!」
言って、カチッと。
ミオンは手に握っていた何かのスイッチを入れた。
途端、目の前が眩んで思わず顔を背ける。
何度か瞬きをしてから、もう一度ミオンの手に持たれているそれへと目を向けた。
「……懐中電灯?」
「うん!発見しました~!」
「わあ~」とか1人で歓声を上げながら、カチカチと懐中電灯のスイッチを切ったり入れたりしているミオン。
楽しそうで何よりだが、俺は明かりがついたってだけで安心して完全に脱力。
引き出しに寄り掛かったままズルズルと床に座り込んだ。
「え、シオン大丈夫?暗いの我慢しすぎて疲れちゃった…?」
「…うるせー……」
と、口ではそう言いながらも、事実疲れた。